2005年06月16日
デジタルアーツ株式会社

デジタルアーツ、企業/官公庁から家庭まで、
すべての市場に向けてフィルタリングソフト
「i-フィルター®」シリーズ新製品を投入

フィルタリングソフトメーカーのデジタルアーツ株式会社(東京都港区、代表取締役社長:道具 登志夫、以下デジタルアーツ、証券コード2326)は、多様化するインターネット社会の負の要素を解決するWebフィルタリングソフトを、市場を問わず、すべてメジャーバージョンアップいたします。企業は情報漏洩など、より企業の問題点に即した訴求を、学校は混迷のネットモラル教育の現場をサポートする製品を、そして家庭は、子どもから大人まで安心してネットのコンテンツを享受できる社会を実現すべく、一般家庭向けの「クライアントタイプ」と、企業・官公庁・教育機関向けの「サーバータイプ」、2系統に収斂し、大幅な改変を行います。

日本におけるインターネットはその普及に伴い、悪質なコンテンツやコミュニケーションの問題など、利用方法の問題点もクローズアップされています。それに伴い、フィルタリングソフトに求められる機能も年々増えています。また、インターネット上のコンテンツが増大し、利便性が増す一方、デジタルデバイドも年代や環境によって広がっています。純国産のフィルタリングソリューションのパイオニアであるデジタルアーツは、「最先端の技術を用いての高精度な情報選別」あるいは「誰にでも身近で使いやすいフィルタリング」の開発が急務であると考えました。今回発表するのは、セキュリティインシデントに迅速に対抗し、またIT弱者にもやさしいフィルタリングソリューション、家庭向けフィルタリングソフト「i-フィルター 4」と、企業、官公庁および教育機関に向けた「i-FILTER」Ver.6の2製品です。この2製品の最大の特長は、これまでフィルタリングのデータベースでカバーし切れなかった、未知のWebページに対しても効果を発揮するフィルターを搭載したことです。ここには、デジタルアーツ独自の情報選別技術、「ZBRAIN(ジーブレイン)」(※特許第3605343号)が使われています。この、学習するフィルター「ZBRAIN」は、これまでのデジタルアーツで培った情報選別のノウハウから抽出された、優れた解析機能を有しており、今後Web上の様々なパターンを学習しつづけることで、さらに高精度なフィルターとして成長していくものです。では、以下に、それぞれの製品の特長をご紹介します。

一般家庭向けクライアントタイプ新製品「i-フィルター 4」(アイフィルター 4)

ご家庭で、子どものインターネット利用を管理するソフトウェアです。この製品は、お客様のパソコンに直接インストールして使います。アダルトサイト、出会い系サイト、残虐なサイトや自殺誘発サイトなど、子どもたちに見せたくないインターネットのサイト閲覧を遮断します。新バージョンの「4」では、上記の新技術「ZBRAIN」搭載で、できたばかりの未知のサイトに対してもフィルタリングの効果が発揮されます。また、子どものネット利用という観点から機能が拡張し、家庭における個人情報保護の観点での特定情報送信防止機能を搭載しました。そして、Webフィルタリング以外のオプション機能として、「安全デスクトップ」機能を搭載。子どもが使うアプリケーションを制限できるようになり、子どものいる家庭で懸念される、「勝手にソフトを起動させ、問題が起こるのではないか」といった点を解決し、トータルに家庭でのパソコン利用のアクセスコントロールを行います。なお、本作では、ブラウザを問わずにフィルタリングがかけられるような仕様を採択。こちらは同居するソフトウェア等の干渉可能性を充分検証した上で、製品として提供されるものです。

企業・官公庁・教育機関向けサーバータイプ新製品
「i-FILTER」Ver.6(アイフィルター バージョン6)

「i-FILTER」は、企業や学校など、複数の端末を同時に管理する環境で、サーバーにインストールするタイプの製品です。日本のビジネスシーンにおいて、フィルタリングは海外同様、生産性向上、帯域の確保等、私的なネット利用を抑制し、企業資産であるネット環境を有効活用しようという観点から始まり、徐々に情報漏洩対策という視点での導入が広まってきました。そして2003年に発売された「i-フィルター Business Edition」Ver.5においては、情報漏洩の視点で大幅な機能強化を行い、フィルタリングはセキュリティ製品としての地位を確立しています。今回、その「Ver.5」における情報漏洩対策の視点をさらに拡張させ、「i-フィルター Business Edition」シリーズの流れを受け継ぐラインとして、デジタルアーツが満を持して市場に投入するのが、このWebブラウザ経由の情報の抜け道を完全に塞ぐ新製品、「i-FILTER」Ver.6です。

「i-FILTER」Ver.6は、これまで国産のフィルタリングでは実現できなかった、Webブラウザ経由のほぼすべての通信内容に対してフィルターをかけることが可能となりました(SSL通信のフィルタリングを実現)。これにより、さらなる情報漏洩を予防します。また、「ZBRAIN」により未知のサイトに対する高確度なフィルタリングを可能とすることで、スパムメールに添付されているような新しいアクセス先や、検索エンジンキャッシュ等のイメージ検索のフィルタリングを実現。これまでのフィルタリングにあった「不完全」を可能なかぎり低減させ、より安全な通信活動を保護していきます。

また、本製品は、教育機関に向けたアカデミックライセンスも用意しております。「i-FILTER」Ver.6は1998年より培ってきた学校向けの技術ノウハウをそのまま生かし、学校で問題となっている有害サイト対策にも万全の機能を有しております。また、これまでの「i-フィルター」シリーズの流れを汲んで、Java等一切不要なWebブラウザベースの明快な操作画面を用いており、ビジネスにおける情報システム部門のような上級技術者でなくとも、システム上一定の権限を付与すれば――例えば学校の情報管理の先生が主管理者、各学年の責任者が副管理者、といった権限形態でも、簡単にフィルタリングルールを設定できます。「i-FILTER」Ver.6は、学校、また中小企業など、専任の管理者を立てられない環境のことも考慮し、管理する人にあわせて使いやすいインターフェースにもこだわっています。

各製品の概要は、次の通りです。

一般家庭向け新製品「i-フィルター 4」(アイフィルター 4)

発売日:2005年7月22日(金)
価格:6,090円(税込)
主な機能:有害サイト等のURLフィルタリング、コンテンツフィルタリング、利用時間制限、ログ取得、特定情報送信ブロック(個人情報保護)、アプリケーション制限ほか

動作環境:《「i-フィルター 4」本体》
OS Windows XP Professional(Service Pack 2 以上推奨)/
Windows XP Home Edition(Service Pack 2 以上推奨)/
Windows XP Media Center Edition 2005/
Windows 2000 Professional(Service Pack 4 以上推奨)/
Windows Me/
Windows 98 Second Edition/
Windows 98(各日本語版)
CPU Pentium II 266MHz以上
メモリ 128MB以上
HDD 400MB以上の空き容量
ブラウザ 制限なし
(Microsoft Internet Explorer 6.0以上、
Netscape 6.1以上、
Opera 6.06以上、
Firefox 推奨)
動作環境:《「安全デスクトップ」機能》
OS Windows XP Professional(Service Pack 2 以上推奨)/
Windows XP Home Edition(Service Pack 2 以上推奨)/
Windows XP Media Center Edition 2005/
Windows 2000 Professional(Service Pack 4 以上推奨)
(各日本語版)
※管理者権限ユーザーのみ動作可能

企業・官公庁・教育機関向け新製品「i-FILTER」Ver.6(アイフィルター バージョン6)

発売日:2005年7月14日(木)
価格:ライセンスに応じて異なる。
(参考価格 100ライセンス 630,000円税抜)
主な機能: URLフィルタリング、コンテンツフィルタリング、時間帯制限、POSTフィルター、リクエストフィルター、アクセス記録レポーティング、SSL通信のフィルタリングほか
動作環境:(下記は、「i-FILTER Proxy Server Ver.6」のものです。ICAP対応版はWebサイトをご覧下さい)

Windows版
OS Windows Server 2003 SP1、Windows 2000 Server
CPU Pentium III 600MHz以上
Linux版
OS Red Hat Enterprise Linux AS/
ES 4、Red Hat Enterprise Linux AS/
ES 3、Red Hat Enterprise Linux AS/
ES 2.1、Turbolinux 10 Server、Turbolinux 8 Server
CPU Pentium III 600MHz以上
Solaris(SPARC)版
OS Solaris 9、Solaris 8
CPU UltraSPARC IIi 650MHz以上
Solaris(x86)版
OS Solaris 9、Solaris 8
CPU Pentium III 600MHz以上
※共通仕様
メモリ 256MB以上(512MB以上推奨)
HDD 250MB以上

以上