2008年01月22日
デジタルアーツ株式会社

デジタルアーツが、慶應義塾大学DMC機構主催
「インターネット上の安全・安心に関する緊急フォーラム」に
パネリストとして参加しました

さる1月21日(月)に、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究(DMC)機構の主催により開催されたコンテンツ政策フォーラム「インターネット上の安全・安心に関する緊急フォーラム~未成年者向け携帯フィルタリングサービス原則化の是非を問う~」において、弊社代表の道具がパネリストとして参加しました。

本緊急フォーラムの開催は、昨年12月に総務省が携帯電話事業者に対し、フィルタリングサービスの導入促進を要請したことを受け、各事業者が「未成年者はフィルタリングサービスに原則加入」との方針を打ち出したことに、端を発しています。健全なコミュニティ運営に努めているサイトや、ご家庭で「ここは子どもに見せてもよい」と思っているようなサイトも一律閲覧できなくなってしまうような仕組みのフィルタリングを、携帯電話に適用することで、どういう問題が起こるのでしょうか。

今回の緊急フォーラムには、パネリストとして、弊社代表道具のほかに、岡村 信悟氏(総務省総合通信基盤局消費者行政課課長補佐)、岸原 孝昌氏(モバイル・コンテンツ・フォーラム事務局長)、南場 智子氏(ディー・エヌ・エー代表取締役社長)、菊池 尚人氏(慶應義塾大学DMC機構准教授)、石戸 奈々子氏(NPO法人CANVAS副理事長)が招かれました。そして、モデレーター役である中村 伊知哉氏(慶應義塾大学DMC機構教授)のもと、それぞれの立場から、インターネットや携帯電話における安全や安心について、活発な意見交換が行われました。

「緊急フォーラム」会場の様子
「緊急フォーラム」会場の様子

現在、携帯電話を利用する未成年者に向けての提供が進められているフィルタリングサービスは、特定のカテゴリが一律閲覧できなくなる、という仕組みになっています。このサービス形態では、ご家庭において、子どもに見せてもよいと思っているようなサイトも、一律で遮断されてしまうのが現状です。しかし、インターネット上のコンテンツ閲覧の可否である「見せる、見せない」を判断するのは、国や携帯電話事業者、フィルタリングメーカーなどではなく、あくまでも携帯電話ユーザー側である、というのが、デジタルアーツの考え方です。

デジタルアーツがパソコンに向けて提供している「フィルタリング」は、コンテンツの一律閲覧を禁じるものではありません。インターネットの有用性を損ねずに、各家庭でお子さまに対して本当に見せたいものだけを選ぶことができるなどの機能を有しています。弊社代表の道具は、本緊急フォーラムにおいて、すでにパソコンで実現しているような、利便性の高いフィルタリングを、すべての携帯電話でいちはやく実現していただきたいとの要望を述べました。

今回の緊急フォーラムへのパネリストとしての参加は、日本におけるフィルタリングソフトの開拓者として、本来のフィルタリングのあるべき姿についてご理解いただけるよい機会になりました。今後も、「インターネットの利便性を損なわずに、お子さまのインターネット上の安全・安心を確保するもの」というフィルタリング本来の役割について、啓発活動を進めていくとともに、さまざまな立場の皆様と積極的に意見交換をしていきます。

慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構トピックスページ

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